
サスティナブルコミュニティ
5.定期借地の街づくり
英国は大地主国で、地主は地代という利益によって生計をたてています。
土地を切り売りしたり、目先の利益を考えて暫定利用によって投機的利益を手に入れようとする者は、不動産ブローカーや不動産屋であって、地主ではありません。
地主は、将来においても人々がそこに住みたい、という高い需要に支えられるような住宅環境をつくり、計画どおりの管理をすることで安定した地代を手に入れる階層です。
英国におけるリースホールドは、日本の定期借地とは多くの点で相違しています。土地と建物を不可分の財産とする扱いはしていません。恒久的な資産として価値のある住宅を建てるようにしようとしているのです。
地主が、個々の住宅をバラバラに個人に賃貸借させるのはなく、住宅地全体として人々が住みたくなるような環境管理をする、という条件で借地をさせるものです。
地主にとっての貸地の目的は、住宅地全体としての優れたデザイン、機能(利便性)、性能(安全性)を持つ住宅地を造り、経営をすることです。借地人には、地主の考える優れた環境の住宅地の担い手となってもらい、地主の定めるマスタープラン及びアーキテクチュラルガイドラインに従うことが、借地条件となります。
地主は、所有する土地を、半永久的に人々が住みたいという憧れの対象となる住宅地とするために、その環境管理を責任を持って実施するのです。地主にとって、資産経営のための土地管理であることと同時に、定期借地をして、住宅を建設した者にとっても、確実に資産形成となる住宅取得が約束されるものでなくてはなりません。

